2018-06-07から1日間の記事一覧
『日記の端より』尾上柴舟(大正二年)<選歌13首>(全577首より) 温泉(ゆ)の烟凝りて流るゝ玻璃の戸に山の椿の一花ぞ濃き 風わたる梢を見ても胸をどるまこと山にて恋しきは海 動きては威をば損ずといひがほに立ちたる山も一言は云へ 新しき疲れの中に昨…
『日記の端より』尾上柴舟(大正二年)<選歌13首>(全577首より) 温泉(ゆ)の烟凝りて流るゝ玻璃の戸に山の椿の一花ぞ濃き 風わたる梢を見ても胸をどるまこと山にて恋しきは海 動きては威をば損ずといひがほに立ちたる山も一言は云へ 新しき疲れの中に昨…