Karikomu

「かりこむ」は、八雁短歌会員を基とした短歌を学ぶ場です。

2021-02-24から1日間の記事一覧

歌集覚書 髙橋則子『窓』

ひろげたるつばさの内らほの白く下り来るなり春のくもりを 来て動くこの単純を見むと寄る窓ちかぢかと地面に雀 目覚めゆく眼につぎつぎに啼きながら雀枝につく夢の如くに いくたびと思ひまたおもひ亡き人のことばたちくる活きいきとして ひともとのとほき青…

本日の一首 ー 髙橋則子『窓』

遅き日の曇る日くれてわれひとり居るこの部屋に菜の花零る 柔らかき若葉動きて鉛筆を削りつつゐるわが朝の窓 人のなきあとを生きつぎわが胸に残る声音は暗鬱のこゑ 星一つ月をさかりて白雲をさかりかがやく風のすずしさ わが顔に似合はぬ帽子いつかはとおも…