2021-02-26から1日間の記事一覧
梅が咲き満ちている。昼は白や紅に樹全体がけぶり、鳥が鳴き集う。夜は濃く甘い香りが漂い、心惹かれる。詠いたいのに、どこから詠っていいかわからない。梅という題材は、どのように詠まれてきたのだろう。 我がやどの梅の下枝に遊びつつ鶯鳴くも散らまく惜…
かなしみの向こう側なる冬空に機体は白きひかりを走らす 工藤 貴響『八雁』2021年1月号 【逐語訳】 かなしみの向こう側にある冬空に機体は白いひかりを走らせる 【鑑賞】 かなしみがあって、その向こう側に冬空がある。晴れているのだろう、そこにきらりと…