Karikomu

「かりこむ」は、八雁短歌会員を基とした短歌を学ぶ場です。

第十八回 私はなぜ前川佐美雄が好きか(1)

第一回 研究テーマについて(2016.10.25)

【テーマ】
「私はなぜ前川佐美雄が好きか」

【題材】
1、 選歌十首(前川佐美雄歌集・全14集)
2、 人物像の調査
3、時代背景の調査
4、 相対的な前川佐美雄についてのまとめ
5、 絶対的な前川佐美雄についてのまとめ
6、 自分の前川佐美雄歌評

【内容】
 この一年、八雁の一員として、2016年現在の同世代の歌に、違和感と拒否感を感じた。彼らの歌は、時として、音読に困ることがある程、読み手の私自身を混乱させた。
 しかし、私の心の中に、過去の時代毎における前衛的な歌への嫌悪感があった訳ではない。それを、教えてくれたのが、前川佐美雄の『植物祭』である。
 この本を手に取ったのは、2014年だった。さらには、偶然に手に取った歌集であった。
 他人から、好きな歌集は?と尋ねられると、いつも、「前川佐美雄」です、と答えて来た。本当に、飽きないのだ。いつも、揺るぎなく、堂々と、好きですと言える。
 好きな歌と作者を、調べる。なるべく、深く長く、追いかける。その先に、見えてくる、自分なりの、前川佐美雄の歌評。時代背景や人物像、とも照合しながら、歌を追いかける。
 その作業を通じて、歌に対する自分の心が少しでも広くなり、現代の同世代の歌の風景が、違って見えてくることを、希求し目的としている。

【参考資料】
*後日記載

【掲示板をご覧の方へ】
未熟なテーマではございますが、何かしら、今現在の同世代の歌の解釈に通じれば、というところを目指して、前川佐美雄の歌に対峙しながら導かれるよう努めて参ります。思うところがございましたら、是非に、疑問点、提言、感想等、コメントをお寄せくだされば、本当に有り難く存じます。