Karikomu

「かりこむ」は、八雁短歌会員を基とした短歌を学ぶ場です。

本日の一篇(ニ) ー 宇野千代

何を書くかは、あなたが決定します。しかし、間違っても、巧いことを書いてやろう、とか、人の度肝を抜くようなことを書いてやろう、とか、<略>決して、思ってはなりません。日本語で許された最小限の単純な言葉をもって、いま、机の前に坐っている瞬間に、あなたの眼に見えたこと、あなたの耳に聞こえたこと、あなたの心に浮かんだことを書くのです。<略>一字一句正確に、出来るだけ単純に書くのです。<略>素直に、単純に、そのままを書くということが、第一段階の練習であり、やがて、大きなものの書ける基本である。

  宇野千代 著・出典不明

<メモ・感想>

 2017年10月13日に八雁横浜短歌会の歌会時に、阿木津英氏より配布。