2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧
あの胸が岬のように遠かった。畜生! いつまでおれの少年 『メビウスの地平』(2020)現代短歌社 本所には置行堀(おいてけぼり)のあるといふ置いてけとなぜ叫ばなかった 岬に立つのがもう似合はない年齢になつたのだらう海も見なくて 『置行堀』(2021) 現…
下記、釋迢空の略年を通して、時代背景を記す。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1887年(明治20)大阪浪速区の生薬屋に生まれる。 *M30 正岡子規の写生1900年(明治33)十四歳。父に買ってもらった『言海』…
君に会えば楽しきことを言いたくてスマホのメモに話題を記す 水島育子『八雁』(2022年1月号) p83 やや欠詠が続いていた水島育子氏の久しぶりの出詠に、ほろりとした。ここまで、実直な歌があるだろうかと思う。昨今の口語短歌は、好き勝手に歌を作ることが、…