Karikomu

「かりこむ」は、八雁短歌会員を基とした短歌を学ぶ場です。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

次回の掲載日について。

ご覧頂いている皆様 いつも、Karikomuの頁を開いてくださり、本当に有り難うございます。 一身上の都合により、次回の更新は7月1日(木)になります。 断続的な更新状態にあります事、お詫び申し上げます。 何卒、御理解並びに御容赦頂ければとお願い申し上…

本日の一首 ー 関口智子 

葉桜に別れを告げてこの風に乗っていこうと決めた花びら 関口智子 この歌は、私が高校時代に作った歌である。当時は、俵万智氏のお陰で、ちょっと詩を書く延長上に、この様な歌を日記に書いていた。 そして、時は経ち、「八雁短歌会」に入るも、横浜歌会出席…

本日の一首 ー 永田和宏

「六〇兆の細胞よりなる君たち」と呼びかけて午後の講義を始む 永田和宏『風位』 初めて、永田和宏氏の発言に目を留めたのは、2020年の角川短歌賞の選考座談会での発言であった。大賞候補は五作品であった。永田氏は、「テーマとか、新鮮さは大事だけれど、…

次回の掲載日について。

ご覧頂いている皆様 いつも、Karikomuの頁を開いてくださり、本当に有り難うございます。 諸事情により、次回の更新は6月17日(木)になります。 何卒、御理解並びに御容赦頂ければとお願い申し上げます。 六月も中旬となり夏の光を感じる今日この頃、お身体…

本日の一首 ー 阿木津英 真野少

躁の日は花を摘み来て道端にわが並べ売る「10円」と書き 真野少「明暗」 この歌を読んだ直後、「うわあ、すごい、分かる分かる」と、一人で有頂天になった。その後も、この歌は好きな歌であり、たまに思い出す歌となった。凄い発想力だと感服していた。それ…

本日の一首 ー 山崎方代

大正三年霜月の霜の降るあした生まれて父の死を早めたり 何か新しい良い歌は無いかと冊子を開くと、「11月の歌 田村広志選」の欄にこの歌があった。破調である。8・5・5・7・10、35字からこの歌は成る。私がもしこの歌を推敲するならば、おそらく、「霜…

本日の一首 ー 釋迢空 

人も馬も道ゆきつかれ死にゝけり旅寝かさなるほどのかそけさ 3年以上前だろうか、大川さん(八雁短歌会員)と一緒に勉強していた時期があった。その時に、大川さんが分からない歌として掲出歌を示し、二人で、頭を捻った記憶がある。今となっては、何に知恵…

本日の一首 ー 『現代短歌 第77号』ー「短歌にとって悪とは何か」を読んで

『現代短歌』(77号)を拝読した。題は「短歌にとって悪とは何か」である。この特集の冒頭に掲載されていた、吉田隼人氏の「欠損と沈黙」p26-31について記す。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 吉田隼人氏は、「沈黙ー二重の罪」、…