2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧
Karikomuをご高覧頂いている方々へ いつも、かりこむを開いてくださり、本当に、有り難うございます。 諸事情により、パソコンが使えない状況にある為、次回の更新 を、7月31日(土)とさせて下さい。 その間に、出来る限りの精読等をし、やや内容の煮詰まっ…
ジョーンズの一枚の絵のどこ見ても現わし方がカンペキである 今回は、歌の鑑賞ではなく、奥村晃作氏の魅力を伝えたく記す。 奥村氏は「定型がベスト」という姿勢を崩さず、それでいながら、ガルマン歌会などにも足を運ばれたことがある様だ。 私が一度、お会…
満ちわたる夏のひかりとなりにけり木曽路の山に雲ぞひしめる 逐語訳:満ち渡った夏の光となっていたなあ、木曽路の山には雲が潜んで(隠れて)いて この一首は、全く「短歌」に関連の無さそうなーあるライブ・ハウスのインターネット上の広告欄にー載せられ…
西の雲払われたれば川の面にひかりを下ろす虹のなないろ 工藤貴響『八雁』(2021年・7月号) p52 逐語訳: 西にある雲がとりのぞかれると川の水面へ七色の虹がその光を下ろす 綺麗な自然の風景と、二句の詠い出しによる時の経過の導入に、上手さを感じた。こ…
せともののひびわれのごとくほそえだは淋しく白きそらをわかちぬ 風来り、高鳴るものは、やまならし、あるひはボブラ、さとりのねがひ。 阿片光 さびしくこむるたそがれの むねにゆらげる 青き麻むら 宮澤賢治 宮澤賢治の詩や童話の文学的営為の源は、実は短…
病院の待合室に待ち侘びてさまざまの音を聞き分けてをり 咳すれば暗き伽藍にとよもせる音は五体にひびかひやまず 福永武彦 ちょっとしたことで、この本を手にした。「福永武彦」。間違いなく、私の大好きな作家の名が目次にあった。『忘却の河』新潮社 (196…