Karikomu

「かりこむ」は、八雁短歌会員を基とした短歌を学ぶ場です。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

本日の一首 ー (改・改め)『現代短歌 第87号』を読んで。

『現代短歌 第87号』を読んだ。今特集は「BR書評賞」(ブックレビュー賞)である。一読して難しい内容で、抽象論も多く、尻込みをした。それから数日経って、ぱらぱらと何回か眺めているうちに、ようやく、「理解してみよう」「面白そうではないか」という気…

本日の一首 ー 『現代短歌 第87号』を読んで。

『現代短歌 第87号』を読んだ。今特集は「BR書評賞」(ブックレビュー賞)である。一読して難しい内容で、抽象論も多く、尻込みをした。それから数日経って、ぱらぱらと何回か眺めているうちに、ようやく、「理解してみよう」「面白そうではないか」という気…

「感性を鍛える」(斎藤政夫)

詩でも良い。短歌でもいい。いい作品を作りたい。そう願いながら、もう何年も過ごしてきた……、怠惰に。 たとえば、こんな歌を作りたい。 青葦の茎をうつせる水明かり風過ぐるときましてかがよふ 春日井健 漢字を使わないと伝えられないような歌である。漢字…

本日の一首 (改)ー 佐藤佐太郎

昼ごろより時の感じ既に無くなりて樹立(こだち)のなかに歩みをとどむ p87 おのづから心つかるれ日曜の午後の時間をもてあましつつ p89 座布団を廊下にしきて暑き日のしましを凌ぐ声もたてなく p99 ともしさも馴れゆくらしきこのごろや夕暮れし部屋われは掃…

本日の一首 ー 佐藤佐太郎

昼ごろより時の感じ既に無くなりて樹立(こだち)のなかに歩みをとどむ p87 おのづから心つかるれ日曜の午後の時間をもてあましつつ p89 座布団を廊下にしきて暑き日のしましを凌ぐ声もたてなく p99 ともしさも馴れゆくらしきこのごろや夕暮れし部屋われは掃…

本日の一首ー中西敏子 第二歌集 『呼子』

この道と決めて来れど迷ひたり蜜を流したやうな春昼 連なりてとんぼは夕日へ入りゆけり呼びもどすもの何もなき空 『 呼子』中西敏子 ながらみ書房 (2021) p20 p27 中西敏子氏の歌には、邪念が無い。こうしたらもっと上手くなる、こうしたらもっと万人受けが…